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ワン・モア・ライフ!
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ワン・モア・ライフ!天国からまさかのトンボ返り!?人生のロスタイムを手に入れたダメおやじの92分一本勝負!愛と感謝と懺悔のイタリアン疾走コメディ!
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ワン・モア・ライフ!天国からまさかのトンボ返り!?
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3月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開!
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天国からまさかのトンボ返り!? 人生のロスタイムを手に入れたダメおやじの92分一本勝負!愛と感謝と懺悔のイタリアン疾走コメディ!

天国からまさかのトンボ返り!? 人生のロスタイムを手に入れたダメおやじの92分一本勝負!愛と感謝と懺悔のイタリアン疾走コメディ!

 中年男パオロはスクーターで通勤途中、身勝手な運転が仇となり交通事故に遭ってしまう。死の瞬間、脳裏によぎったのは愛する妻と子供たちのこと・・。ではなくて、恋人に告げられた深すぎる一言や、客待ちタクシーの列の謎など、取るに足らないことばかり。しかし、そんなことよりも、予想外に短い寿命に納得できないパオロは、天国の入口で「健康のためにスムージーを飲んでいたのに!」と猛抗議。すると、前代未聞の計算ミスが発覚し、92分間だけ寿命が延長され、地上に戻れることに!傷心のパオロは、タイムリミット寸前まで愛する家族と一緒に過ごそうとするが、家族はしらけきっている。来る者拒まずで火遊びを繰り返し、妻に家事と子育てを押し付けてきたしっぺ返しに気づいたパオロは、最期の時が迫る中、家族の絆を取り戻すと一念発起。92分一本勝負の人生やり直しが始まった!
 『いつだってやめられる』シリーズ の大ヒットでコメディの名産地として再び注目を集めているイタリアから、最新コメディが届いた。『シチリアーノ 裏切りの美学』(20)や巨匠ナンニ・モレッティ作品の脚本を担当してきたフランチェスコ・ピッコロによるベストセラー『モメンティ ディ トラスクラビレ フェリチタ(取るに足らない幸せの瞬間)』と 『モメンティ ディ トラスクラビレ インフェリチタ(取るに足らない不幸の瞬間)』 (日本未出版) を映画化した本作だ。日常の些細な瞬間をスケッチし、イタリア人の共感を呼んだ短編集を、作者のピッコロともに脚本化したのは、教皇フランシスコの知られざる激動の半生をていねいに描いた 『ローマ法王になる日まで』 (15)で知られるダニエーレ・ルケッティ監督だ。監督自身も友人に本を贈っていたというほどの原作の大ファン。ピッコロ曰く「著書の中で映画化される可能性がいちばん低いと思っていた」2冊の短編集は、原作者と監督の共同作業により、浮気性で自分勝手なパオロを主人公にしたコメディに換骨奪胎。計算ミスで延長された人生の92分をリアルタイムで進行させながら、恥ずかしい過去を見つめ直し、家族の愛を取り戻すまでをテンポよくユーモラスに描き、本国イタリアで大ヒットを記録した。

かつてマフィアが闊歩した
パレルモを舞台に
石畳の路地で生活する人々の
日常を明るく描く

 映画の舞台はルキーノ・ヴィスコンティ監督の『山猫』でも舞台になったシチリア島のパレルモ。今年ヒットした『シチリアーノ 裏切りの美学』でも描かれたように、パレルモは1990年代までは犯罪組織コーザ・ノストラが牛耳る町だったが、現在ではインスタ映えする旧市街や透明なビーチ、目の前の地中海で獲れたシーフードが自慢のリストランテで話題の人気リゾート地に生まれ変わった。劇中ではパオロが不倫相手とデートするシチリア州立美術館、待ち合わせの名所プレトーリア広場やパレルモの胃袋的存在のカーポ市場、町と海を一望できるモンテ・ペッレグリーノなど、人気の観光スポットが次々と登場。新生パレルモの今を見せてくれる。
 主演は本作の舞台となったパレルモ出身で、ピフの愛称で大人気のピエールフランチェスコ・ディリベルト。フランコ・ゼッフィレッリ監督のアシスタントとして映画界でキャリアをスタートさせ、その後、テレビの世界で放送作家や司会者として活躍。13年にはパレルモでの子供時代をもとにした『マフィアは夏にしか殺らない』で映画監督デビューし、高く評価された多彩な人物だ。本作では脚本段階からピフを想定して脚本を書いたと監督が語るように、欠点だらけだが憎めないパオロを愛嬌たっぷりに演じる。夫の度重なる浮気を見て見ぬ振りをし、家族を守る妻アガタを演じるのは歌手のトニーだ。偶然にも、ピフと同郷で同じ学校の卒業生という繋がりもあり、ピフの2作目『愛のために戦地へ』に曲を提供したことも。俳優としては本作が初タッグとなる。哲学めいた発言で地上の人間を煙に巻く天国の役人には『ナポリの隣人』(17)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を始め、イタリアの国内主要映画賞で主演男優賞三冠を達成した名優レナート・カルペンティエーリ。
 楽しいことだけを追いかけてきた楽天家のパオロが、初めて直面した人生最大のピンチ、“死”。死と直面して大切にするべきものに気づいた男に呆れ、家族の再生に泣く。たった92分でも本気になれば自分すら変えられる。ハートウォーミングな人生コメディ。

Story
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 イタリア、シチリア島。パレルモ港で技師として働くパオロ(ピエールフランチェスコ・ディリベルト)のお楽しみは、交差点を赤信号ですり抜けること。ある日の仕事帰り、いつものように交差点をスクーターで通過中、同じように赤信号を猛スピードで突っ込んできたバンに衝突され、あっさりと即死した。死の瞬間、脳裏によぎったのは愛する妻アガタ(トニー)と子供たちのこと。ではなくて、恋人に告げられた深すぎる一言や、客待ちタクシーの列の謎など、人生の最期に思い出すには取るに足らないことばかり。しかし、そんなことよりも、予想外に短い寿命に納得できないパオロは、死者でカオス状態の天国の入口で「健康のためにジンジャー入りのスムージーを飲んでいたのに!」と役人(レナート・カルペンティエーリ)に食ってかかる。すると、寿命計算システムにデータが反映されていない前代未聞の計算ミスが発覚し、92分間だけ寿命が延長されることになったのだ。
 監視役の役人に付き添われて天国のエレベーターで自宅に戻ったパオロは、午後7時20分きっかりにもう一度死ぬという事実は秘密にして、タイムリミット寸前まで家族と一緒に過ごそうと決意する。しかし、普段通りに仕事と家事に忙しそうな妻や娘のアウオラ(アンジェリカ・アッレルッツォ)も息子のフィリッポ(フランチェスコ・ジャンマンコ)も、突然、センチメンタルになったパオロに違和感を感じていた。というのも、パオロは生前、来る者拒まず、後先考えずにママ友や手近なところで火遊びを繰り返しては、家庭サービスを全力で拒否。家族ぐるみで仲のいい友達にも、自分勝手な振る舞いをして呆れられていたのだ。特に思春期真っ盛りのアウオラは、威厳も存在感もゼロの父を毛嫌いしてバカにするほどだった。
 身から出た錆とはいえ、家族から相手にされない悲しい現実に打ちひしがれたパオロは、最期の時が迫る中、家族の絆を取り戻すと一念発起。今さら過去の過ちは変えられないが、残された時間で今までよりは少しでも良き夫で良き父だったと偲んでもらえる人間になりたい。しつこくつきまとう役人の監視をかいくぐり、パオロは92分間一本勝負の人生やり直しゲームに挑むのだった。

監督ノート
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監督ノート

 この映画の基となったフランチェスコ・ピッコロの2冊の本は、かねてから私のお気に入りでした。よく人にプレゼントしたり、いくつか引用したりしました。なぜなら、想像上の些細な備忘録に記された数千ものパラグラフの中に、いずれは読者に関係するであろう何かがあると思うからです。それが明らかに逆説的な話であろうと、雷で打たれるようなパラグラフであろうと、常に私たちには、こう言う瞬間があります。「それって、私のことだ!」
 物語の語り手に相応しい人材であるピフのような俳優が、我々を導いてくれると思ったので、できるだけ原作に手を加えないよう努めました。ですが、フランチェスコ・ピッコロと私は、その試みを押し通せませんでした。私たちは原作に多くを付け加え、ある古い映画から着想を得た枠組みを作り出しました。
 さらに私たちは天国と地上の狭間の「瞬間」、つまり本当の天国と物語が展開するパレルモの街との狭間にある「瞬間」を語るということで、パレルモの街を拠り所としました。主人公の周りには愛すべきスターたちが名を連ねます。トニー、アンジェリカ・アッレルッツォやフランチェスコ・ジャンマンコ、パラディーゾの役人役のレナート・カルペンティエーリなど。
 予め物事を決めすぎないようにしたこの映画は軽やかで、かつ哀愁にも似た喜びに満ち溢れていると思います。死に行く恐怖を遠ざけるため、愛情と無自覚のバランスを理解するため、もしくはユーモアという軽やかで人生における些細にして重要なことを表現できるのかを確認するため、決まり事を少なくするように努めました。

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ダニエーレ・ルケッティ監督 
プロフィール

1960年7月25日、ローマ生まれ。友人のナンニ・モレッティが監督した『僕のビアンカ』(83)にエキストラ出演後、同監督のベルリン国際映画祭審査員グランプリ受賞作『ジュリオの当惑』(85)では助監督をつとめる。モレッティ作品には『赤いシュート』(89)にも再び俳優として登場している。
まだ映画デビュー間もないマルゲリータ・ブイを起用した長編デビュー作『イタリア不思議旅』(88)でイタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の最優秀新人監督賞を受賞、第41回カンヌ映画祭<ある視点>部門ノミネート。ナンニ・モレッティを主役の一人に起用した、長編3作目「Il portaborse」(91)では、ドナテッロ賞の最優秀脚本賞を受賞、第44回カンヌ映画祭コンペティション部門にノミネート。マルゲリータ・ブイと再タッグを組み興行的にも成功をおさめた「Arriva la bufera」(93)、「La scuola」(95)、ステファノ・アコルシを抜擢した「I piccolo maestri」(98)と長編作品を発表した後、一時期は現代美術を題材にしたドキュメンタリーなどを手がける。再び長編作品を撮り始めると『マイ・ブラザー』(07・第20回東京国際映画祭ワールド・シネマ部門にて上映)で第60回カンヌ映画祭<ある視点>部門出品。『我らの生活』(10)で第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、主演のエリオ・ジェルマーノに男優賞をもたらした。同作はドナテッロ賞で8部門にノミネートされ、監督賞など3部門で受賞を果たした。さらには教皇フランシスコの知られざる激動の半生を、事実に基づいて描いていた『ローマ法王になる日まで』(17)は日本でも公開され好評を得た。

ダニエーレ・ルケッティ監督

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